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- Research Division Leader
- Professor Shin Kaneko
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- Research Division Sub Leader
- Assistant professor Yuta Mishima
01研究概要
免疫細胞を活用した次世代型がん免疫治療の実現に向け、CAR-T細胞療法やTCR-T細胞療法をはじめとした遺伝子導入免疫細胞や、iPS細胞を活用した免疫治療の研究開発を行っています。新たながん治療ターゲットの探索や免疫細胞による抗腫瘍メカニズムの解析、免疫細胞の遺伝子編集による抗腫瘍効果増強といった基礎研究を行うとともに、実臨床を目指した細胞製造に関する研究も行っています。また、標的とするがん細胞株や、がん患者さん由来の組織から作った組織塊を利用することで、作製した免疫細胞の抗腫瘍効果をマウスなどの動物を使わずに、顕微鏡下で評価可能にする生体模倣システム(MPS, Microphysiological System)として、がんチップ(Cancer-on-a-Chip for Immunotherapy)の開発も行っています。
02再生医療推進室(OPRM: Office for the Promotion of Regenerative Medicine)の運営と培養加工施設(CPF)の管理
筑波大学および附属病院では、再生医療推進室を設置し、つくば地区および北関東エリアにおける再生医療を担うべく、再生医療等製品の治療と研究開発を進めています。当分野では再生医療推進室の運営も担当しています。
新しい治療法を実用化するには基礎研究から臨床研究への橋渡し研究が欠かせません。それが再生医療等製品、とりわけ細胞製剤の場合には、その製品を製造するための細胞培養加工施設(CPF, Cell Processing Facility)が必要となります。CPFはCAR-T細胞療法などのすでに承認された再生医療製品等の調製や、ウイルスベクター製剤を用いた治験薬の調製などに利用されています。
また、製造工程の安定化検討から治験薬製造までを一気通貫で立ち上げできる実証棟として専用のCPF(TACT, Tsukuba Advanced Cell Therapy Facility)も附属病院地下一階に整備いたしました。TACTが機能することにより、筑波大学における再生医療研究の発展加速が期待できます。
03今後の展望
有効性のあるがん免疫治療を実現するための研究開発を基礎-応用-臨床のそれぞれのステップで推進します。TACTにおいては、プロジェクトとしてがん免疫治療実用化研究のベースとなるiPS細胞由来免疫細胞の製造工程・技術の確立が予定されており、今後もつくば地区および北関東エリア における再生医療のリード役として、産学連携による共同研究の枠組みを拡げながら、同施設をベースに再生医療の研究開発に一層取り組んでまいります。
① がんチップ(Cancer-on-a-Chip for Immunotherapy)の開発(基礎)
② がん細胞特異的抗体由来のscFvをもつCAR-T治療の開発
③ iPS細胞を活用した免疫治療の研究開発(京都大学iPS細胞研究所との共同研究)
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- 再生医療推進室 室長
- 金子 新 教授
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- 再生医療推進室 副室長
- 三嶋 雄太 助教